小口現金出納帳の書き方

小口現金出納帳の記入方法

小口現金出納帳とは、文字通り小口現金の支払額と内容を記入する帳簿で、小口現金の支払い・補給の明細を明らかにするのが目的です。

小口現金の仕訳で解説している仕組みの通り、小口現金は使われた時点では仕訳帳で仕訳をしたりはしません。ですから、小口現金係が会計係に報告した時に、会計係が小口現金出納帳を使って記録するわけです。

それでは、以下の取引を例に小口現金出納帳の記入方法を見ていきましょう。

4月3日 小口現金係はタクシー代4,000円を支払った。
4月7日 小口現金係はハガキ代3,000円を支払った。
なお、4月1日より定額資金前渡法を採用し、小口現金として10,000円の小切手を受け取っている。また補給は月末におこなわれている。

上記の取引を小口現金出納帳に記入すると以下のようになります。

月末に補給する場合の小口現金出納帳の記入例

日付や摘要欄は現金出納帳当座預金出納帳と変わりませんが、小口現金出納帳には上図のように受入欄と支払欄、さらに内訳欄が設けられています。

受入欄には、受け入れた小切手や補給を受けたときの金額を記入します。

支払欄に記入される金額は、小口現金から使われた金額です。

内訳欄に並ぶ費用勘定の該当する箇所に、支払欄の金額を記入していきます。タクシー代は交通費ですから、交通費のところへ記入するといった具合です。

補給は月末におこなっているので、締め切る前に本日補給として補給金額を記入します。例では常に10,000円になるようにしているので、7,000円分補給しているわけです。

締め切る時は次月繰越を記入して、補給後の金額を記入します。つまり、次月繰越は常に同じ金額になるようにしないといけません。

翌月の1日には次月繰越分がそのまま受入欄に記入され、再び同じ金額でスタートするようになっています。

今の例では月末補給をしましたが、翌月の初めに補給するパターンもあります。

月初に補給する場合の小口現金出納帳の記入例

記入方法自体は月末補給とほとんど同じですが、翌月の初めに補給する場合は当月はそのまま締め切ります。つまり、小口現金の残額を次月繰越とするわけです。

翌月の1日に記録される前月繰越分は先月使用した分の残りとなります。そして、1日付けで不足分を補給して一定額になるように調整するわけです。

慣れれば難しくないので、両方のパターンで記入できるようにしておきましょう。

なお、現金関連の補助簿の中で、現金出納帳と当座預金出納帳の記入方法はほとんど同じですが、小口現金出納帳だけは全然違うものです。

そうした事情もあるためか、小口現金出納帳は比較的出題されやすくなっています。なので、帳簿記入問題の中でも、商品有高帳と同じくらい優先的に学習しておくのがオススメです。