伝票の種類と3伝票制・5伝票制

伝票とは?

簿記は取引が発生したらまず仕訳をするという流れですすめていきますが、仕訳は仕訳帳に記入することになります。仕訳帳というのは1冊のノートのようなもので、これだけでは作業を分担することができません。

そこで、伝票を使って作業の効率化を図っています。伝票を使えば同時に複数の人が仕訳をできるので、仕訳帳よりも格段に早く処理ができるのです。

なんだか専門的な言葉のようにも聞こえますが、伝票会計でも結局のところ仕訳を記入する場所が変わったにすぎません。伝票というのものは仕訳が書かれた紙切れにすぎず、内容がわかればそれで役割は果たせるのです。

当然ながら、伝票だからといって簿記の流れが変わるわけでもありません。

ただし、実務では伝票は広く使われていますし、試験でも出題されます。ですから、伝票の読み方や記入方法は確実にマスターしておくようにしましょう。

なお、伝票に仕訳を記入することを起票といいますので、その点も覚えておくといいでしょう。

3伝票制と5伝票制

伝票の起票方法にはいくつかの種類がありますが、3級で覚えておくべきなのは3伝票制と5伝票制です。

3伝票制では、「入金伝票、出金伝票、振替伝票」の3種類の伝票をつかって全ての取引を処理します。一方、5伝票制では、3伝票制で使われる「入金伝票、出金伝票、振替伝票」+「仕入伝票と売上伝票」の5種類の伝票を使用します。

たまに3伝票制と5伝票制の違いがわからないという方もいますが、3伝票制に仕入伝票と振替伝票を加えたのが5伝票制というだけです。

両者に共通している入金伝票と出金伝票、振替伝票の記入方法や読み方はどちらの伝票会計でも変わらないので、難しく考えないようにしましょう。

それぞれの伝票への起票方法は順番に解説していきますが、いずれも言葉通りの意味と考えて間違いありません。

3伝票制では入金取引を入金伝票へ、出金取引を出金伝票へ記入していき、それ以外の処理には振替伝票を用います。

3伝票制ではお金に関する取引以外は振替伝票を使いますが、5伝票制では仕入取引と売上取引にそれぞれ仕入伝票と売上伝票を使うわけです。それらに該当しない取引は振替伝票を使う点は3伝票制と変わりません。

伝票会計は仕訳と起票方法がわかれば簡単な問題ばかりですから、ぜひマスターして得点源にするようにしましょう。