粉飾決算と監査

粉飾決算の意味と目的

粉飾決算とは簡単に言うと、会計処理や決算報告をデタラメにおこない、ウソの貸借対照表や損益計算書を作成することです。善良な当サイトの読者さまは、「何でリスクをおかしてまでそんなことをするのか?」と疑問に感じるかもしれません。

粉飾決算の理由には脱税目的などもありますが、他にもあります。

簿記の必要性という記事でも書いたとおり、貸借対照表と損益計算書の公表は利害関係者にとって大事なことです。大きな会社ともなればなおさら、現在の会社の業績を正確に伝える必要があります。

会社の業績が良ければ株価は上昇しますが、業績が悪いと株価はドンドン下がりますよね。株価の減少が続けば銀行から融資を受けることも難しくなり、経営者はいずれ経営責任を問われます。

取引先からも相手にされないなんて事態だってあるかもしれません。

ようするに、通常、会社の業績不振を知られるのは経営者にとって都合が悪いわけです。ですから、脱税目的でなくても粉飾決算をして、「うまくいっているアピール」をしたりします。

粉飾決算を防ぐチェック係

当然ながら、粉飾決算はやってはいけないことです。とはいえ、財務諸表は会社内で作成されるので、作成している時に横にはりついて見張るわけにもいきません。

そこで、作成された財務諸表のチェック係として、独立している・会社と関係のない第三者が存在します。この役目をもつのが公認会計士です。

財務諸表のチェックのことを監査といい、公認会計士の仕事の1つになります。

公認会計士による監査をクリアーすれば、その財務諸表は問題ないと社会的にも認められるわけです。

簿記3級の勉強を始めたばかりの方でも、さらなる上位級の資格として公認会計士や税理士を目指す場合もあるのではないでしょうか。当サイトでも3級からのステップアップとして、もっと上の資格を学習することをオススメしています。

ただ、税理士はあくまで税務申告や必要書類の準備を代わりにしてくれるだけで、監査権限がありません。職業としてどちらがいい悪いということではなく、役目や仕事が違うというわけです。

ですから、簿記の学習に取り組む理由の中に「税理士とか公認会計士になりたい」という目的がある場合は、漠然と夢を持つよりも、どちらの仕事により魅力を感じるのか?を確認してみてはいかがでしょうか。

今まさに3級の勉強を始めたばかりの方には雲をつかむような話かもしれませんし、公認会計士も税理士も安易な気持ちで受験して合格できるものではありません。

しかし、簿記の学習を始めたこの機会に将来の方向性まで考えてみると、やる気もでてきて試験もいい結果がでるのではないでしょうか。

目の前にある「3級合格」とは関係ない話ですが、少しでもご参考になれば幸いです。