簿記3級の勉強手順と避けるべき学習法

簿記3級はどこから学習すべき?

知識がまったくない状態の方が簿記の勉強を始める場合、どういった手順で学習に取り組めばいいのか解説します。

最初に大前提として覚えておきたいのは、簿記は貸借対照表と損益計算書を作成するために存在するものという点です。「どういうものを作るために勉強するもの?」これを知らないまま学習を始めても、途中の仕訳や必要な取引の理屈がわからなくなってしまいます。なので、最初に簿記の目的を理解しておくのが大切です。

ほとんどのテキストでは貸借対照表と損益計算書の仕組みが解説されていますので、まずはそこから学び始めましょう。「最初からややこしそう」と感じるかもしれませんが、いきなり完全な表を作る必要はなく、簡単な仕組みを知っておくだけで十分です。

貸借対照表と損益計算書の基本が理解できたら、次に学習を始めるのは仕訳です。簿記3級の本試験では第1問で仕訳問題が出題されます。

ただ、仕訳の学習は第一問対策だけではありません。表作成の第3問や第5問はもちろん、他の問題でも仕訳が必須というケースは多々あります。というか、簿記では仕訳が全ての始まりといっても過言ではありません。そのため、仕訳を最初に学ぶことが全ての問題をマスターする近道になります。

基本となる仕訳の型を学んだら「現金の仕訳」「掛金の仕訳」「手形の仕訳」といったように、取引ごとの仕訳を学んでいきます。初めて学ぶ方は参考書を見て非常に広範囲な印象を受けるかもしれませんが、大きく分けると簿記3級では色々な仕訳の方法と表作成、帳簿記入方法の3つを学ぶだけです。

学習手順を簡単にまとめると、はじめに「最終的に作る表はどんなものか?」を知って後は「仕訳を学ぶ」といったイメージになります。必要に応じて帳簿記入を学ぶ必要もありますが、仕訳や表作成のほうが重要ですから優先順位を間違えないように注意です。

ザックリした説明になってしまいましたが、全体像を把握しておけば「どこから手をつければいいかわからない」と迷うことはないと思います。

避けるべき勉強方法

勉強方法に正解も不正解もないとは思いますが、「全部の用語をまずは暗記してから」といった進め方は避けるべきです。用語は出てきたときにその都度理解すれば大丈夫ですし、用語だけ知っても問題は解けません。

また、「第一問対策をして次に第2問対策をして・・・」といった進め方も学習効率は悪くなります。なぜかというと、3級で重要となる仕訳や表作成、帳簿記入はいずれも独立したものではなく、それぞれがリンクしているものだからです。

「どんな仕訳を指示されても完璧」という状態でも帳簿への記入ができないと意味がありませんし、帳簿に記入ができても財務諸表を作れないと合格は難しいです。

テキストの順番に沿って学習していればこうした状況には普通はなりませんが、独学ですすめる方は特に注意しておきましょう。

逆にテキストや問題集を一通り理解できている試験直前期は、学んだことを全て活かして本試験に合った順番に問題を解かないといけません。最初から本試験対策を始めると何を学んでいるのかもわからなくなりますが、直前期に問題で問われている内容が理解できないのも困りものです。

ようするに、理解力に合わせて学習する部分や手順は変わってくるというわけです。

テキストの順番通りに進めるか、やりやすいところから手をつけるかは自由ですが、自分のレベルに合わない間違った勉強方法だけは避けるようにすすめていきましょう。