問題を繰り返し解くのが重要
例題を解きながら一通りテキストを読み終えたら問題集に取り掛かるのですが、「一度解いたらその問題はOK」としてはいけません。知らない問題を何度も解くのはもちろん大切ですし、たとえ何度やっても正解できる問題だったとしても繰り返し学習すべきです。
仕訳や表作成、帳簿への記入といった試験でも重要なポイントは、数字や取引の違いはあっても基本は同じ作業の繰り返しになります。ですから、数をこなして慣れるのは試験対策でも大切なことで、表作成への慣れや仕訳のスピードアップにもつながることです。
特に初挑戦の方は1度や2度で全てを完全にマスターすることは難しいため、参考書やテキストを読む時間を多く使うよりも問題集を解く時間をより多く確保していきましょう。
同じような勉強の繰り返しは退屈でつまらないものですが、正しい学習時間の過ごし方だと思います。
簡単な練習問題を解いてから本試験レベルや過去問を解く
何度も繰り返し解く前提で問題に取り組む場合、最初は簡単な問題集から始めるのがおすすめです。
テキストや例題で基礎を学んだだけでは「本試験レベルはチンプンカンプン」というケースも多いので、いきなり難しい問題に取り組むのはオススメしません。
簡単な問題の反復学習を繰り返していき、理解が深まってから過去問題に取り組むと、間違った理由や苦手な分野の把握もしやすいです。
本試験レベルの問題に取り組むのは、簡単な問題を何度解いても満点をとれるくらいまで繰り返し学習した後でも遅くはありません。
過去問や本試験レベルに挑戦する段階まできたら、そちらを学習のメインに切り替えて簡素な問題には戻らないようにしましょう。レベルアップしている段階でケーススタディみたいな問題を解くとなまってしまい、本試験レベルの問題に取り組むのが億劫になることもあるからです。
過去問題集などで簡単に感じる問題が出てきたときは、自分の理解力があがっている証拠ですし本当に簡単な問題がその時に出題されただけかもしれません。いずれにせよ、そういう問題は気にせずガンガン解けば自信につながります。
「繰り返し繰り返し」と言うだけでは「何回くらい?」といった疑問もあると思います。それぞれの理解度によって変わる部分ですが、過去問なら最低でも過去10回分くらいは解いておくのがいいでしょう。毎回難易度も変わりますし、色々な出題パターンに慣れておくためです。
それ以上解いても全然いいと思いますし、もっと少なくてもいいかもしれません。一応、安心して本試験にのぞめるラインとしてそのくらい解くつもりで頑張ってください。
テキストから過去問に取り組むまでの流れ
0から始めて過去問を解く段階にいくまでの流れをまとめておきます。
1、テキストをゆっくり読む
2、テキストの章区切り、論点ごとに例題を解いてみる
3、本試験レベルより簡単な問題をマスターするまで解く
4、本試験レベルの問題を解く
5、過去問にとりかかる
試験直前になるまでは以上のような流れで学習をすすめていき、日々の学習は過去問題の反復学習を重視します。本試験が目前まで迫ったら、模擬試験や予想問題に取り組むようにしましょう。