未収金・未払金の仕訳

商品売買以外で未決済の代金の処理

商品売買においてまだお金をもらっていない時は売掛金、まだ支払いをしていない場合は買掛金として処理してきました。しかし、商品以外にも代金を受け取ったり支払う必要がある取引は存在し、それらの処理には売掛金や買掛金は使いません。

商品以外のものには、株や社債などの有価証券と建物、土地、備品などの固定資産などがあります。

これらの代金をまだ受け取っていない場合は未収金勘定を使い、支払いをまだしていない場合は未払金勘定を使って処理をしないといけません。

未収金はあとでお金になるため資産になり、未払金はあとでお金を支払うため負債に分類されます。

分類がわかれば仕訳は簡単ですが、注意点は「何が商品にあたるのか?」という点です。

たとえば、車は車両運搬具という固定資産ですから未収金や未払金で処理するものですが、車を販売している会社にとっては商品になるため、買掛金や売掛金を用いないといけません。

土地や建物なども同様で、通常は固定資産と考えられるものでも不動産屋であればそれは商品になります。家具屋にとっての机やイスも備品ではなく、商品となるわけです。

未収金と未払金の仕訳問題では商品か否かという点でのひっかけ問題も出題されていますので、問題を丁寧に読んで勘違いしないように注意しましょう。

未収金と未払金の処理

未収金がある場合は資産の増加、未払金なら負債の増加として処理をします。上記の商品かどうかという点だけ気をつければ仕訳は特に問題ないのではないでしょうか。

具体例で未収金と未払金の仕訳を練習してみましょう。

例題)A商店は備品10,000円をB商店に売却し、代金は後日受け取ることにした。

(A商店の仕訳)
  借方     貸方
未収金 10,000 備品 10,000

(B商店の仕訳)
  借方     貸方
備品 10,000 未払金 10,000

代金の支払いを現金で完了した場合の両商店の仕訳は以下のようになります。

(A商店の仕訳)
  借方     貸方
現金 10,000 未収金 10,000

(B商店の仕訳)
  借方     貸方
未払金 10,000 現金 10,000

仕訳方法そのものは売掛金や買掛金と同じ考え方ですが、未収金や未払金は売掛金と買掛金の代わりに使うものではない点だけ注意しておきましょう。