入金伝票・出金伝票・振替伝票の仕訳と起票

入金伝票の仕訳と起票

入金伝票とは、文字通りお金が入ってきた時に記入する伝票です。通常、現金が入金されたら借方には現金を記入する形で仕訳をしますが、こうした取引に入金伝票を用います。

 借方   貸方
現金 〇〇 売上 〇〇

上記のような仕訳が必要な取引を入金伝票に起票していくわけです。伝票に書かれている金額を入金するわけではないので、勘違いしないように注意しましょう。

入金伝票

こうした入金伝票がでてきたら、お金が入ってきたと考えます。つまり、伝票を仕訳する時には借方は現金です。貸方には伝票に書かれている勘定がきます。

以上がわかれば仕訳は簡単です。上記の伝票を仕訳すると以下のようになります。

  借方     貸方
現金 10,000 売上 10,000

逆に、取引だけわかれば何も書かれていない伝票に起票することもできます。

例題1)4月1日 A商店より売掛金10,000円を現金で受け取った。

通常の仕訳は以下のようになります。

  借方     貸方
現金 10,000 売掛金 10,000

これを起票すると以下のようになります。

起票した入金伝票

日付と勘定科目名、金額を記入するだけです。

なお、入金伝票という時点でお金が入ってきたことがわかるので、現金という科目は起票しません。必要なのは貸方の勘定科目名です。

出金伝票の仕訳と起票

出金伝票は入金伝票とは逆で、お金が出て行ったときに使われる伝票です。考え方は入金伝票とまったく同じで、出金伝票に書かれた金額が出ていったことになります。

出金伝票

上記の出金伝票を仕訳すると以下のようになります。

  借方     貸方
仕入 10,000 現金 10,000

仕訳の時に現金の減少は貸方に記入するので、出金伝票がでてきたら貸方は必ず現金になるわけです。借方は出金伝票に書かれた勘定で、金額も伝票に書かれたものをそのまま使います。

そして、出金伝票の場合も入金伝票と同じく、取引から起票することができます。

例題2)4月1日 A商店は買掛金10,000円を現金で支払った。

この取引の仕訳は以下のようになります。

  借方     貸方
買掛金 10,000 現金 10,000

これを起票した出金伝票は以下です。

起票した出金伝票

出金伝票=貸方は現金ですから、買掛金という勘定のみ起票します。

出金伝票と入金伝票は簡単なので、伝票の仕訳も取引からの起票も両方できるようにしておきましょう。

振替伝票の起票

振替伝票には入出金以外の取引を起票します。入金伝票・出金伝票と違って、借方や貸方が現金に限定されず、色々な科目がそのまま伝票に起票されます。

振替伝票

上記を見てもらえるとわかる通り、伝票がそのまま仕訳の形になっています。ですから、伝票から仕訳をする時は何も考えなくてもいいわけです。

また、取引から起票する時も仕訳をそのまま起票していきます。

例題3)4月1日 A商店は商品10,000円を仕入れて、代金は掛けとした。

仕訳は以下のようになります。

  借方     貸方
仕入 10,000 買掛金 10,000

日付の記入忘れだけ注意すれば、仕訳をそのまま起票するだけです。勘定科目は借方・貸方ともに起票していきます。

起票した振替伝票

注意点は、振替伝票では借方か貸方に現金は絶対こない点です。現金がどちらかにくる取引は入金伝票か出金伝票を用いるので、そこだけ注意しましょう。これは3伝票制でも5伝票制でも関係ありません。

また、5伝票制の場合は仕入伝票と売上伝票も使われているので、上記の例のような振替伝票はありえません。5伝票制では仕入取引は仕入伝票へ、売上取引は売上伝票へ起票されるわけです。

5伝票制での振替伝票には、最初の買掛金と支払手形の起票されているものや売掛金を受取手形で支払ってもらった時などがあります。

仕訳も起票も簡単ですが、ありえない形にならないように注意しておきましょう。