簿記の歴史と福沢諭吉

簿記の歴史

簿記は一般企業をはじめ、国や地方自治体の財務状況を把握するために広く使われていますが、どのように日本に広まったかご存知でしょうか。

簿記の歴史はおよそ明治時代にまでさかのぼり、「帳合之法(ちょうあいのほう)」という本をきっかけに複式簿記が日本に広がったと言われています。この帳合乃法は、みんな大好き福沢諭吉が書いた本で、アメリカの本を翻訳したものです。

簿記では基本用語として借方と貸方という言葉がでてきますが、これも福沢諭吉による翻訳といわれていて、現代までそのまま使われています。1万円札に福沢諭吉が使われる理由がこうした点にあるかどうかは正直知りませんが、少なくとも無関係とは言えないでしょう。

「じゃあ、簿記はアメリカできたの?」と思われるかもしれませんが、簿記の誕生は古代ローマ時代からと言われています。単式簿記の形が最初にでき、それから15世紀に複式簿記の原型ができたそうです。

ドイツの哲学者ゲーテが「複式簿記は人類が産んだ最大の発明の1つである」との言葉を残したほど、複式簿記の記帳法は画期的なもので、それがより実用的な形となって現代の日本でも使われています。

今後の簿記は?

当然といえば当然の話ですが、簿記は最初に誕生してからずっと同じ形で伝えられたわけではなく、時代に合わせて形を変えています。

勘定科目の名称が変わったり新しい科目が追加されたり時には廃止されたりは現在もあることですし、今後も変わる部分だと思います。

昔と比べて会計処理そのものも複雑・多様化しているわけですから、時代に合わせて変更されるのは簿記に限った話ではありません。

また、学習方法も独学以外に通信や通学など、色々なやり方からご自身のスタイルに合うものを選ぶことができますよね。遥か昔には通学なんてなかったわけですから、こうした点も今とは違う部分です。

近年ではインターネットの普及によって当サイトのように勉強法を解説しているホームページもたくさんあり、勉強法の選択肢は広がっていると思います。

こうした様々な違いは今度も出てくると思われますが、簿記の基本的な考え方などは大きく変わらないでしょう。検定試験に関しても出題区分や試験開催の頻度などが変わることはあっても、基本原則が変更されるなんてことはないはずです。

なので、今学んだ内容は10年、20年それ以上先でも通用する考え方であり、廃れるものではないと思います。今すぐ役立つ場面があるだけでなく、半永久的に使える知識を学ぶものと考えれば、難易度的にも持っておきたい資格が簿記なのではないでしょうか。

大げさな言い方になってしまいますが、一生もののスキルを身に着けるつもりで学習に取り組んでみてください。