精算表【目的・作成方法・種類】

精算表の目的と必要性

勘定を集計した試算表があれば貸借対照表と損益計算書をそれぞれ作成可能です。これでひとまず簿記の目的は果たせますが、3つの表とは別にもう1つ、精算表というものがあります。

精算表とは、試算表に決算整理を加えて貸借対照表と損益計算書作成の過程をまとめた表です。なんだかややこしい表現ですが、ものすごく簡単に言うと、「試算表と貸借対照表と損益計算書を1つにまとめた表」になります。

試算表があるのにわざわざ精算表を作る理由は、決算手続きの過程がわかりやすいからです。表作成をしながら貸借対照表や損益計算書の内容を随時確認できるので、試算表で気づかなかった間違いを発見したり、途中経過でおおまかな利益を把握したりもできます。

より正確かつ、効率的に貸借対照表と損益計算書を作成するための表という意味では試算表と同じような役割です。

実は精算表自体は絶対に作らないといけないものではなかったりします。しかし、3級の試験では第5問で精算表の作成問題が出題されるため、学習は必須です。

過去に出題されない回もあったようですが、ほぼ毎回でるものと思って学習しないといけません。

そのくらい重要な精算表について順番に学んでいきましょう。

精算表への記入方法

精算表の一部

精算表は上図のように、試算表、損益計算書、貸借対照表という順番で並んでいます。貸借対照表には資産、負債、純資産を、損益計算書には収益と費用を記入するのはわかりますよね?

精算表への記入例

図のように試算表の金額を記入していくと、損益計算書のほうで収益の合計と費用の合計がわかります。収益から費用を差し引いたのが利益ですから、その金額を貸借対照表にもっていけば完成です。

数字は適当に入れただけですが、「給料3,000円ってどこのブラック企業ですか?」って感じですね。

実際の精算表ではもっと科目や金額も多いですが、記入方法のイメージがつかめれば幸いです。

なお、精算表を作る段階では仕訳や決算整理は完了しているので、記入自体は簡単にできます。

精算表の種類

精算表は桁数の違いによっていくつか種類があります。桁数というのは金額ではなくて、借方と貸方の数だと思えばいいでしょう。

先の例のように、各表の借方と貸方が全部で6つあるものは6桁精算表になります。

6桁精算表

精算表は他にも種類がありますが、別に覚えてなくても問題ありません。1つ注意したいのは、試験で出題される精算表には修正記入欄という項目が2桁追加される点です。

修正記入欄がある8桁精算表

上記は8桁精算表ですが、追加された修正記入欄には決算整理で処理した内容を記入していきます。つまり、現金過不足、減価償却費、貸倒引当金などの決算整理事項を処理した場合は修正記入欄を使うわけです。

また、期中で未処理の項目がある場合も修正記入欄を使うことがあります。

その点だけ注意しておけば、後は桁数が変わっても特に問題ありません。試算表の金額を分類別に分けてそれぞれ貸借対照表と損益計算書に記入していき、最終的な利益まで求めて完成させます。

実際の問題では、「ある程度できている精算表を埋めるパターン」か「自分で処理をして作るパターン」が出題されますが、どちらもできるようにしておきましょう。

重要度は自分で処理して作るパターンのほうが高いので、そちらに力を入れて学習するのがオススメです。精算表の作成ができないと合格はかなり厳しいので、本試験までには仕訳から作成まで全てできるようにしておきましょう。