資本的支出・収益的支出の仕訳

固定資産を購入した後の支出

固定資産というのは買った後でもお金をかけることがあります。

車だったらガソリンをはじめとした維持費が必要ですし、こすったり傷がついたら修理費用が必要ですよね。建物でも割れた窓ガラスの修理や畳替えをしたり、場合によってはリフォームで大きく支出するケースがあります。

会計処理ではこのような支出も仕訳をしないといけませんが、支出の内容によって資本的支出と収益的支出というものがあり、これらに適した処理をしないといけません。

まず、資本的支出とは、固定資産そのものに対する支出です。お金をかけることで固定資産の価値が増加するものは資本的支出にあたります。

たとえば、リフォームによって建物をキレイにした場合、建物そのものの価値が上がります。ですから、帳簿に記録されている建物の価値も同じように増加として記録しないといけません。

仮に現金100,000円でリフォームをした場合の仕訳は以下のようになります。

  借方     貸方
建物 100,000 現金 100,000

現金の減少と建物の増加を計上するだけですから、簡単ですよね。

収益的支出の処理

収益的支出とは、固定資産の価値を維持するため、あるいは元に戻すための支出です。

たとえば、窓ガラスが割れたら修理のためにお金を出しますが、元通りになったからと言ってその建物の価値は上がりません。このような時は、同じ固定資産への支出でも収益的支出として処理をします。

収益的支出は固定資産の価値は変わっていません。ですから、処理する時も固定資産の増加を計上する必要はないです。

ではどうするかというと、修繕費という費用勘定を用いて処理をしていきます。仮に現金10,000円で窓ガラスの修理をした時の仕訳は以下のようになります。

  借方     貸方
修繕費 10,000 現金 10,000

・資本的支出→資産の増加
・収益的支出→費用を計上

これだけ覚えておけば仕訳自体は簡単なはずです。

2級以上になると全体の支出から資本的支出と収益的支出を考えさせる問題などもありますが、3級では基本的にどちらかの支出をした前提で出題されます。そのため、仕訳方法だけわかっていれば特に苦戦はしないでしょう。

なお、問題によっては資本的支出を改良と表現しているケースもあるので、その点だけ注意が必要です。