試算表の目的と種類

試算表の目的

試算表とは簡単に言うと勘定を集計した表で、月末や期末に作成するものです。貸借対照表や損益計算書を作成する前に作るのですが、その目的は大きく2つあります。

1つ目の目的は過去の仕訳や転記にミスがないかの確認です。

日々の仕訳や転記は人の手がおこなうものですし量も多いため、間違っている可能性が常にあります。ですから、ひとまず試算表で勘定を集計してチェックするわけです。

仕訳では必ず借方と貸方の金額が一致するので、記入場所が変わっても借方と貸方の金額の一致は変わりません。なので、それをそのまま集計した試算表の借方と貸方がズレていたら間違いにすぐ気づけます。

ただし、訂正仕訳の問題ででてくるような、「金額は同じだけど借方と貸方の勘定科目を逆にした」なんて場合のミスは試算表でもわかりません。決して万能ではないので、試算表を作れば完璧とは思わないようにしましょう。

試算表を作る2つ目の目的は、貸借対照表と損益計算書の作成をラクにするためです。

第5問で出題される精算表や財務諸表作成問題に取り組むとわかりやすいのですが、決算整理後の試算表が手元にあると、資産と負債、純資産を抜き出すだけで貸借対照表が作成できます。

損益計算書を作成する場合も同じで、試算表にある収益と費用の項目・金額をそのまま利用すればいいだけですから、作業が格段に楽になるわけです。

何度も色々な表を作るのは手間に感じるかもしれません。ですが、もっとも重要な貸借対照表と損益計算書を正確かつ、効率的に作るために試算表は欠かせないのです。

試算表の種類

試算表は、合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の3種類あります。試験ではいずれも出題される可能性があるので、それぞれの形式について見ていきましょう。

合計試算表

合計試算表とは、各勘定の借方と貸方それぞれを集計した表です。

合計試算表

残高試算表

残高試算表は、各勘定で残った金額(残高)を集計した表です。残高をあらわしているため、1つの勘定の借方・貸方両方に金額があることはありません。

残高試算表

合計残高試算表

合計残高試算表とは、合計試算表と残高試算表を合わせた表です。

合計残高試算表

問題によって作成指示される表が変わるので、各表の意味は必ず覚えておくようにしましょう。なお、試算表の具体的な作成・記入方法はこちらで解説しています。