社債の口数の計算方法と仕訳

社債の口数計算

株の仕訳に続いて公社債の仕訳を学んでいきますが、最初に仕訳をするために覚えておきたい口数の計算方法を社債を例に解説します。

社債というのは、会社が投資家からお金を借りる目的で発行する有価証券です。

社債は1口100円と取得単位が決まっていますが、問題では額面金額という全体の金額しか明らかになっていません。つまり、何口購入したかを計算した上で仕訳にとりかからないといけないわけです。

その計算方法は以下で、絶対覚えておかないと仕訳ができません。

社債の口数=額面金額÷100

計算方法だけでは使う場面のイメージがわかないかもしれないので、具体的に出題される形で例を出します。

例題1)額面金額200,000円の社債を1口あたり98円で購入した。

上記の計算式にあてはめると、200,000÷100=2.000となり、2,000口購入したとわかります。

1口98円で2,000口購入したので、2,000(口)×98(円)=196,000円となり、これが増加した資産であり支払った現金でもあります。額面そのままではないので、この点は勘違いしないように注意しましょう。

なお、今は社債を例に解説しましたが、基本的な考え方は国債なども同じです。仕訳の前に実際動いたお金などを算出する必要がある点は忘れないようにしてください。

社債の仕訳

口数を計算して、支払った現金や増加した資産がわかれば仕訳は簡単です。株の場合と同じく、売買目的有価証券で処理をしていきます。

説明だけではわかりにくいですから、少し練習してみましょう。

例題2)売買目的で保有している社債(額面金額300,000円、1口あたり98円で購入)を1口あたり99円で売却して代金は現金で受け取った。

まず、保有している資産を確認しないといけません。300,000÷100×98=294,000が、資産としてもっている売買目的有価証券です。

3.000口を99円で売却したので、3,000×99=297,000円がうけとった現金になります。

差額の3,000円が有価証券を売ったことで得られた儲けとなりますので、有価証券売却益で処理します。

以上をまとめた仕訳は以下です。

  借方      貸方
現金 297,000 売買目的有価証券 294,000
         有価証券売却益 3,000

もしも損をしていた時は株の場合と同じく、有価証券売却損で処理します。

また、株では配当金がもらえるケースがありますが、社債の場合は利息がもらえます。利息は額面金額に対して利率をかけて算出しないといけません。

社債の利息も直接現金を受け取るのではなく、利札という期日の書かれた引換券を銀行に持って行って現金化します。

ですから、小切手や配当金領収証と同じように現金として仕訳をしていきます。現金に対する相手勘定科目は有価証券利息という収益勘定です。

  借方     貸方
現金 ○○ 有価証券利息 ○○

有価証券利息=額面金額×利率

公社債の仕訳自体は株の処理をマスターできれば簡単ですが、処理前に必要な計算だけ忘れないように注意しましょう。