主要簿(仕訳帳・総勘定元帳)の書き方と補助簿の目的

帳簿の種類

帳簿とは、取引を記録するための手段です。

単なるメモ書きでは帳簿にはなりませんが、同じ紙切れでも伝票として整理されていれば帳簿となります。定義は試験ではそこまで重要ではないので、記録用のノートだと思っても間違いではありません。

簿記で使う帳簿には色々な種類がありますが、大きく主要簿と補助簿に分かれます。

主要簿とは、仕訳帳と総勘定元帳のことです。この2つの帳簿は、簿記の流れにおいて必要不可欠な仕訳と勘定を記録するためにあります。

一方の補助簿は、簿記で必須というものではありません。現金出納帳や商品有高帳など、目的ごとに色々な補助簿がありますが、いずれも各勘定をより細かく整理・管理するためにあります。

簿記の目的である貸借対照表と損益計算書の作成に必須ではなく、あくまで補助的な役割であることから補助簿と呼ばれているわけです。

ここではまず、主要簿である仕訳帳と総勘定元帳について学んでいきましょう。

仕訳帳と総勘定元帳の記入方法

簿記で学ぶ色々な仕訳は仕訳帳に記録され、勘定は総勘定元帳に記録します。

仕訳帳とは、全ての取引を日付順に記録する帳簿です。

総勘定元帳とは、仕訳帳の内容を勘定科目別に転記した帳簿で、略して元帳と表現することもあります。

それでは、以下の取引を例に仕訳帳と総勘定元帳の正式な形式を見ていきましょう。

4月1日 A商店から商品10,000円を仕入れて、代金は現金で支払った。

取引を仕訳すると以下のようになります。

      借方     貸方
4月1日 仕入 10,000 現金 10,000

上記の仕訳が日々の学習でもつかう形ですが、これは仕訳帳を簡略化した形です。正式には、仕訳帳を使って以下のように記入します。

仕訳帳の記入例

右上の数字は仕訳帳のページ数をあらわしています。

摘要欄には勘定科目を記入しますが、借方を先に書いて1行下に貸方を記入するのが簡略化した時との違いです。

また、各勘定科目は()でくくりますが、科目が複数ある時に使う諸口には()はつけません。

元丁というのは、総勘定元帳のどのページに転記したかをあらわしています。

続いては、総勘定元帳への転記です。まず、勘定を簡単な形で見てみましょう。

現金勘定 仕入勘定

上記の形式は総勘定元帳を簡略化したものです。
転記のやり方がわからない場合はこちらを参考にしてください。

総勘定元帳へ正式に記録する場合は以下のようになります。

総勘定元帳の現金勘定の記入例

総勘定元帳の仕入勘定の記入例

転記するだけなので、難しくないですよね。

仕丁というのは、仕訳帳のどのページからきたかをあらわしています。

結局のところ、仕訳帳と総勘定元帳は日頃の学習で使う簡略化したものを清書しただけで、仕組み自体は同じです。

本試験でも簡略化した形式ででてくるのが大半ですから、正式な形は完全に覚えなくても問題ありません。仕訳帳・総勘定元帳の意味と、帳簿の読み方だけわかれば十分です。

補助簿の目的

補助簿とは、現金や勘定などをより細かく管理するための帳簿です。

貸借対照表や損益計算書を作成するためには、主要簿(仕訳帳と総勘定元帳)は必須ですが、補助簿はなくてもかまいません。しかし、主要簿は万能ではないため、取引内容や取引先ごとの記録をするには補助簿が活躍します。

補助簿は主要簿にはない内容を補ったり、転記ミスを防ぐために用いられるわけです。「なくても困らないけど、あれば便利になるもの」といったイメージになります。

どの補助簿を使うか?は、会社やお店の規模、活動内容、業種などによって変わるため、ケースバイケースです。まったく補助簿がないなんてこともあります。

ただし、3級の試験では以下の補助簿が出題される可能性があるので、それぞれ一通り学んでおくのがオススメです。

現金出納帳
当座預金出納帳
小口現金出納帳
仕入帳
売上帳
商品有高帳
売掛金元帳と買掛金元帳
受取手形記入帳
支払手形記入帳

具体的な記入方法については、各ページを参考にしてください。