簿記の種類【記入方法と業種による違い】

記入方法で変わる2種類の簿記

簿記には色々な種類がありますが、3級を学習するにあたって最初に覚えておきたいのは、記入方法の違う「単式簿記」と「複式簿記」の2種類です。

単式簿記というのは文字通り、簡単な現金の増減のみを記入するものです。家計簿やお小遣い帳をつける人も多いと思いますが、まさに家計簿やお小遣い帳が代表的な単式簿記の形式になります。

単式簿記はお小遣い帳の例でもわかる通り、特別な知識がなくても簡単に記入可能です。しかし、現金の増減しか記録がないため、間違いなどに気づきにくいというデメリットがあります。

一方、簿記3級で学ぶのは複式簿記と呼ばれる形式のものです。複式簿記は単式簿記と違って、現金以外にも商品の仕入れや掛け金なども記録していきます。会社の帳簿も複式簿記で記入するので、簿記=複式簿記という認識が一般的です。

なぜほとんどの企業が複式簿記を採用しているかというと、会計処理を正確にするためです。単式簿記で記録していたら、お金が増減した理由もわかりませんし決算時に財務諸表も作成できません。

「なんだかよくわからないけど先月はお金が増えていた」「なぜか今月はお金が減っている」こんないい加減な会計をしている会社はありませんよね?単式簿記ではこのような状態にもなりかねませんから、複式簿記による処理が一般的となっているのです。

業種の違いによる簿記の種類

簿記は記入方法だけではなく、業種の違いによって種類が分類されます。

一般的なのは小売や卸売業で使われる商業簿記と製造業で使われる工業簿記です。他にも銀行簿記や農業簿記、建設業簿記など色々な種類があります。商業と工業以外の簿記は参考書で学ぶ機会は少なく、関連する業種に勤めたり実務を通して勉強する機会が多くなると思います。

まずは3級で複式+商業簿記を学ぶ

これから学習に取り組む方は「全部を学ばないとダメなの?」「種類多すぎない?」とゲッソリするかもしれませんが、簿記3級で学ぶのは商業簿記だけですから安心してください。お小遣い帳の記入方法を学ぶわけではありませんから、勉強するのは複式簿記になります。

3級を一通り理解できれば複式と商業簿記の基本が身につくので、個人商店などの会計処理はできるようになるはずです。

一般的な株式会社の会計処理で必要な内容や工業簿記は2級から学ぶ内容で、建設業簿記にいたっては1級の試験範囲になります。なので、ひとまず商業簿記以外のことは忘れて、3級に合格した後さらにレベルアップを目指す時に違う種類の簿記を学び始めるのがいいと思います。