手形の割引の仕訳

手形の割引とは?

受け取った手形は期日到来後に現金化したり、裏書譲渡して現金の代わりに利用するといったことができますが、期日前に現金化することもできます。

本来は決められた期日がこないと現金化できないので、期日前に現金に換えてもらうには手数料が必要です。銀行もボランティアで業務をしているわけではありませんから、特殊なパターンには手数料を支払わないといけません。

期日前の手形を現金化することを割引といい、この時銀行に支払う手数料を割引料といいます。

仕訳の前に覚えておきたいのは割引料の計算方法です。

割引料は銀行からすると期日より早くお金を貸し付けるような形なので、割引の日から期日までの期間に相当する利息が発生します。これを念頭に、割引料の計算方法は以下のようになります。

割引料=手形の金額×割引率×期日までの日数/365

試験では割引料が載っているケースがほとんどですが、自分で計算しないといけない問題も少なからずあります。仕訳より優先度は低いですが、もしもの時のためにも上記計算式は覚えておきましょう。

手形を割引した時の仕訳

手形を割引で現金化した場合は割引料の仕訳もしないといけません。割引料は手形売却損という費用の勘定で処理をします。上記の割引料の計算方法からもわかるとおり、割引料は結局のところ支払利息なので費用になるわけです。

勘定科目の分類がわかれば仕訳は難しくありませんので、割引料の計算から仕訳までの具体例をみてみましょう。

例題)A商店は約束手形20,000円を取引銀行で割引き、割引料を引いた残額を当座預金とした。割引率は年7.3%、割引日数は30日である。

先に割引料を求めないと残額がわかりません。

20,000(手形金額)×7.3%(割引率)×30/365=120円(割引料)

求めた割引料を手形売却損として処理し、さらに受取手形の減少と残額を当座預金として仕訳をします。

  借方       貸方
当座預金 19,880 受取手形 20,000
手形売却損 120

あくまで基本の練習なので、実際の問題ではもっと金額が大きくなります。ここでは割引料の計算方法と仕訳方法をしっかりと覚えるようにしましょう。

なお、電卓を使えば%の計算は簡単ですが、0.073をかけるやり方でも同じ答えを導けるので慣れているほうで計算するといいでしょう。