租税公課・引出金勘定を用いた税金の仕訳

税金の種類

税金には様々な種類があります。消費税や所得税、住民税などは日常で関わる機会も多いのでご存知ですよね。他にも法人税や固定資産税、不動産取得税に印紙税、相続税など、たくさんの種類があります。

これらをすべて学ぼうとすると膨大な時間と労力が必要ですが、簿記では仕訳だけわかれば十分です。しかも、仕訳そのものも国家試験の税法などで学ぶほど難しくありませんから、基本的な考え方を覚えたら積極的に問題を解いてマスターするようにしましょう。

税金の仕訳が必要なのは税金を納める時です。ただし、税金はその種類によって費用として計上するものとそれ以外があります。

所得税、消費税といったそれぞれの税金の種類で考えるのではなく、「費用になる税金」「費用にならない税金」という分け方で考えるとわかりやすいです。

費用になる税金というのは固定資産税や印紙税などですが、お店にかかる税金と考えてみてください。

逆に、費用にならない税金は店主や経営者個人にかかる税金です。ということは、消費税や所得税、住民税が費用にならない税金と判断できますよね。

以上のような考え方で税金を分類すれば、仕訳は楽になります。

税金の仕訳

まずは費用になる税金の仕訳ですが、これらは租税公課という費用勘定を用いて仕訳をしていきます。費用科目ですから、仕訳の時は借方にもってきて処理をするわけです。

たとえば、固定資産税10,000円を現金で納付した場合の仕訳は以下のようになります。

  借方      貸方
租税公課 10,000 現金 10,000

科目名と分類がわかれば他の仕訳と同じなので簡単ですよね。租税公課という難しそうな科目名だけド忘れしないように注意しておけば問題は解けます。

続いて、費用にならない税金の仕訳です。

店主や経営者個人が負担する税金というのは、資本金を持ち出した時と同じような理屈になります。つまり、費用にならない税金は基本的には資本金勘定を使い、場合によっては引出金勘定を用いて処理をするわけです。

たとえば、所得税10,000円をお店の現金で納付した場合の仕訳を引出金勘定で処理すると以下のようになります。

  借方      貸方
引出金 10,000 現金 10,000

既に資本金の仕訳を学んでいる場合はすぐに理解できるのではないでしょうか。復習になりますが、引出金勘定は問題で指示があった時だけ使うものなので、その点だけ注意しておきましょう。